近年、ニュースやネット記事、工事現場の話題などで
「ドローンで測量した」
「UAV測量を活用している」
といった言葉を見かける機会が増えてきました。
一方で、
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UAV測量とドローン測量は何が違うの?
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呼び方が違うだけで同じもの?
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専門用語っぽくてよく分からない
と感じている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、土木や建設の知識がない一般の方でも理解できるように、
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UAV測量とは何か
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ドローン測量との違い
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なぜ2つの呼び方があるのか
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実際にどんな場面で使われているのか
を、できるだけ分かりやすく、順を追って解説します。
「難しそう」という印象が「なるほど、そういうことか」に変わる内容を目指します。
もくじ
UAV測量とは何か?
UAVとは
Unmanned Aerial Vehicl(アンマンド エアリアル ビークル)
の略称で、無人航空機を指します。
UAV測量とは、無人航空機を使って空から行う測量のことです。
つまりUAV測量を直訳すると、
「人が乗らない飛行機を使った測量」
という意味になります。
ここで大切なのは、UAVという言葉が、特定の機体を指しているわけではないという点です。
UAVはとても広い概念
UAVには、次のような機体が含まれます。
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プロペラが複数付いたマルチコプター型
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ヘリコプターのような形をした機体
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飛行機のような固定翼型の機体
私たちが一般的に「ドローン」と呼んでいるのは、
この中のマルチコプター型がほとんどです。
つまり、
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UAV = 無人で飛ぶ航空機の総称
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ドローン = UAVの中の一種類
という関係になります。
UAV測量とは、こうした無人航空機を使って、
地形や構造物の形、大きさ、高さなどを計測する技術全体を指す言葉なのです。
ドローン測量とは何か?
ドローン測量とは、
ドローンを使って行う測量を分かりやすく表現した言葉です。
一般的には、
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小型のドローンを飛ばす
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上空から写真やデータを取得する
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それをもとに地形や構造物を測る
といったイメージで使われています。
テレビやネットニュースで紹介される測量の多くは、
この「ドローン測量」という言葉で説明されています。
なぜ「ドローン測量」という言葉が広まったのか
理由はとても単純です。
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UAVという言葉が専門的で分かりにくい
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ドローンの方が一般に浸透している
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説明するときにイメージしやすい
そのため、専門家でない人に説明するときは、
「UAV測量」よりも「ドローン測量」という言い方が選ばれることが多くなりました。
言い換えると、
中身はほぼ同じですが、伝える相手によって言葉を変えている
というだけなのです。
UAV測量とドローン測量の違いを一言で言うと
結論から言うと、
技術としてはほぼ同じです。
違いがあるとすれば、
言葉の使われ方とニュアンスです。
| 項目 | UAV測量 | ドローン測量 |
|---|---|---|
| 主な使用場面 | 技術資料・公的文書 | 一般向け説明 |
| 言葉の印象 | 専門的・正式 | 分かりやすい |
| 含まれる範囲 | 無人航空機全般 | 主にマルチコプター |
土木や測量の業界では「UAV測量」、
一般の方に説明するときは「ドローン測量」、
という使い分けが自然に行われています。
UAV測量で何ができるのか?
UAV測量の魅力は、
人が現地を歩き回らなくても、広い範囲を比較的短時間で測れる
という点にあります。
上空から地形をまとめて把握できる
従来の測量では、
人が現地に入り、測量機器を使って一つひとつ点を測っていました。
一方、UAV測量では、
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ドローンを上空から飛ばす
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広範囲を一気に撮影する
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あとからデータとして確認する
という流れになります。
これにより、
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山間部
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足場が悪い場所
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崩れやすい斜面
といった場所でも、状況に応じて安全に地形を把握することができます。
写真から「測れるデータ」を作れる
UAV測量では、ただ写真を撮るだけではありません。
撮影した大量の写真をコンピュータで処理することで、
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正確な地図
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高低差が分かる地形モデル
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立体的な3Dデータ
を作成できます。
これにより、
「現場に行かなくても、画面上で測量結果を確認できる」
という大きなメリットが生まれます。
従来の測量と比べて何が違う?
作業時間の短縮が期待できる
従来の測量では、
数日かかっていた作業が、
現場条件が整っていれば、UAV測量によって大きく短縮できる場合があります。
これにより、
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工期の短縮
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作業計画の柔軟化
につながるケースも増えています。
少ない人数で作業できる
UAV測量では、
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機体の操縦
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データ処理
を少人数で分担できるため、
人手不足対策としても注目されています。
危険な場所に入らなくていい
斜面崩壊や災害現場など、
人が入ると危険な場所でも、
UAV測量なら上空から状況を把握できます。
参考動画 ドローンを使った最先端の測量現場に潜入
次の動画では、ドローンを実際に測量現場で活用している様子を見ることができます。従来の現地踏査では見えにくい広い範囲を上空から撮影し、データとして活用するイメージがつかみやすくなります。
なぜ土木・建設でUAV測量が広がっているのか
UAV測量が広がっている背景には、いくつかの理由があります。
技術の進歩
カメラや位置情報、解析ソフトの性能が向上し、
以前に比べて、扱いやすく精度の高い測量が可能になりました。
コスト面でのハードル低下
機体やソフトの価格が下がり、
以前よりも導入を検討しやすい環境が整ってきています。
社会的な要請
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人手不足
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安全対策
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災害対応
といった課題に対し、
UAV測量は有効な手段の一つとして注目されています。
一般の人にとっての身近なメリット
UAV測量は、私たちの生活とも無関係ではありません。
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道路や橋の点検が効率化される
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災害時の被害状況を早く把握できる
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工事の安全性が高まる
こうした効果が積み重なることで、
私たちの暮らしの安全や安心につながっています。
UAV測量とドローン測量の使い分けまとめ
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UAV測量:正式・専門的な呼び方
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ドローン測量:分かりやすい一般向け表現
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技術的な中身はほぼ同じ
相手や場面に応じて、言葉を使い分けているだけです。
まとめ
UAV測量(ドローン測量)は、
これからの社会を支える重要な技術です。
「難しそう」「専門的すぎる」と感じていた方も、
実はとても身近で、私たちの生活を支えている技術だと分かっていただけたのではないでしょうか。
この記事が、
UAV測量とドローン測量を正しく理解する助けになれば幸いです。