洞門(どうもん)とは?役割や目的を解説!トンネルとの違いも!

道路を走っていると、山の斜面に沿ってコンクリートの屋根がかかった区間を見かけたことはありませんか?
それが「洞門(どうもん)」です。普段あまり意識しないかもしれませんが、洞門は山岳道路や豪雪地帯で重要な役割を果たしている構造物です。この記事では、洞門の役割や目的、そしてトンネルとの違いについてわかりやすく解説します。


洞門とは?

洞門とは、道路の上にコンクリート製や鉄骨製の屋根を設け、落石や雪崩、土砂崩れなどから車や歩行者を守るための施設です。
見た目はトンネルに似ていますが、完全に山を掘り抜いて作られるトンネルと違い、洞門は「外に開いている」のが特徴です。片側が山、もう片側が開放されているため、走行中に外の景色が見えたり光が差し込んだりします。


洞門の役割と目的

洞門の主な役割は「防護」です。
具体的には次のような自然災害やリスクから道路を守ります。

  • 落石:山から落ちてくる岩や石を屋根で受け止め、車両に当たらないようにする

  • 雪崩:冬に積もった雪が一気に崩れ落ちる現象を屋根で受け止め、道路の通行を確保する

  • 土砂崩れ・落木:豪雨や地震などで発生する土砂や倒木を防ぐ

このように洞門は、山岳道路の安全性を高め、道路の通年利用を可能にするために欠かせない施設なのです。


洞門はどう造られているの?建設の裏側を見てみよう

洞門の構造や施工の仕組みは興味深いですが、“どうやって建てられるの?”という疑問には、こちらの工事映像がうってつけです。

新潟県公式チャンネル文月ロックシェッドの上部工工事(国道459号)

🏗️ 大型クレーンで部材を吊り込み、上部を組み立てていく迫力ある映像。
屋根が次々とつながっていく過程がとても分かりやすいです。

こうして屋根が組み上がることで、落石や雪崩から道路を守る“シェルター”が完成します。

さらに詳しく、下部構造がどう作られているかも見てみましょう。洞門を支える重要な土台部分が「谷側受台」です。

新潟県公式チャンネル 文月ロックシェッド 谷側受台工事(国道459号)

🔧 鉄筋の配筋からコンクリート打設まで、基礎づくりの工程を間近で見られる貴重な映像。
“道路を支える基礎”の大切さが伝わります。

基礎がしっかり作られているからこそ、洞門は長年にわたって安全に道路を守り続けられるのです。
こうした建設の裏側を知ると、次に通るときの見方がちょっと変わりますよ。


トンネルとの違い

洞門とトンネルは似ているようで構造も目的も少し異なります。

項目 洞門 トンネル
構造 片側が開放されている 完全に山の中を掘り抜いて作る
目的 落石・雪崩防止が中心 道路の直線化、距離短縮、山越え回避
明るさ 自然光が入る 照明が必要
景色 走行中も外が見える 外は見えない

つまり、トンネルは「山を貫通する道」、洞門は「道路を守る屋根」とイメージすると分かりやすいでしょう。


洞門の種類

洞門にもいくつかの種類があります。

  • スノーシェッド:雪崩対策を目的としたもの。屋根面で雪を滑走させ、谷側へ流下させる設計です。

  • ロックシェッド:落石対策を目的としたもの。落石荷重を想定し、天井や緩衝材で衝撃に耐えられるよう設計されています。

  • アースシェッド(※土砂・土石流対策。「土石流シェッド」と呼ばれる例もありますが、公的資料ではアースシェッド表記が一般的です):堆積土砂荷重や流動土砂荷重を考慮して設計され、土砂を受け流して道路を守ります。


洞門の課題

洞門は便利ですが、いくつかの課題もあります。
冬季には洞門内部が日陰となり路面が凍結しやすくなることや、暗さによる視認性の低下、メンテナンスコストなどです。
最近ではLED照明を設置したり、屋根形状を工夫して雪や落石をより効率的に受け流す設計が採用されるなど、安全性と快適性の両立が進んでいます。


まとめ

洞門は、山間部の道路を安全に通行するための大切な構造物です。
トンネルとの違いは「外に開いているかどうか」。
落石や雪崩から道路を守り、年間を通して安全に通れる環境を整えてくれています。次に山道を走るときには、ぜひ洞門の役割を意識してみてください。

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