掘削と床掘の違いは?土木用語の基礎を図解で解説!

土木工事に関する言葉は、普段の生活ではあまり耳にしないものが多く、一般の方にとっては少し分かりにくい世界かもしれません。その中でも「掘削(くっさく)」と「床掘(とこぼり)」は、現場では当たり前のように使われている一方で、意味の違いがあいまいなまま理解されていることが多い用語です。

この記事では、「掘削」と「床掘」の違いをテーマに、土木の知識がない方でもイメージできるよう、できるだけ噛み砕いて解説します。
専門用語は必要最小限に抑え、現場の流れや目的と結びつけながら説明していきます。

「道路工事や下水道工事で何をしているの?」
「ニュースで聞く掘削って、床掘とは違うの?」

そんな疑問を持つ方にとって、土木の基礎がすっと理解できる内容を目指しています。


1. まず結論|掘削と床掘の違いを一言でいうと

最初に、結論をシンプルにまとめます。

  • 掘削
    → 土や岩を掘る作業全体を指す、広い意味の言葉

  • 床掘
    → 構造物をつくるために、最終的な高さ(深さ)まで正確に掘る作業

つまり、床掘は掘削の一部です。
掘削という大きな作業の中に、「床掘」という目的がはっきりした工程が含まれている、と考えると分かりやすくなります。


2. 掘削とは?|土を掘る行為全体を表す言葉

2-1. 掘削の基本的な意味

「掘削」とは、地面を掘り下げる作業の総称です。
道路工事、河川工事、下水道工事、建物の基礎工事など、あらゆる土木工事のスタート地点に登場します。

スコップで庭を掘る行為も、重機で山を切り崩す作業も、広い意味ではすべて「掘削」です。

2-2. 掘削が行われる主な場面

掘削は、次のような目的で行われます。

  • 地面を下げて道路をつくる

  • 地中に埋まっている配管を設置・交換する

  • 建物や橋を支える基礎をつくる

  • 河川の底を掘り、流れを確保する

このように、「掘る」という行為全般を表す言葉が掘削です。


3. 床掘とは?|構造物の土台をつくるための掘削

3-1. 床掘の意味をやさしく説明すると

床掘とは、構造物を設置するための「底面」をつくる掘削のことです。
「床」という言葉が使われているとおり、完成後にはコンクリートや基礎がのる“床”になる部分を掘ります。

文章だけでは少し分かりにくいため、まずは実際の床掘・掘削の流れを動画で確認してみましょう。


✅ 関連動画①:排水構造物工 ~床掘掘削編~

https://www.youtube.com/watch?v=nTbkkq0f1uM

排水構造物工事における掘削から床掘へ移行する様子が映像で確認できます。文章だけでは分かりにくい「どこまでが掘削で、どこからが床掘なのか」を視覚的に理解するのに役立ちます。


3-2. なぜ床掘が必要なのか

例えば、次のような工事を想像してみてください。

  • 下水道のマンホールを設置する

  • 建物の基礎をつくる

  • 橋脚(橋を支える柱)を設置する

これらの構造物は、正しい高さ・正しい位置に設置しなければなりません。
床掘は、そのために行う「仕上げに近い掘削」です。

単に深く掘るだけでなく、

  • 高さは設計どおりか

  • 底は平らか

  • 地盤は安定しているか

といった点が非常に重要になります。


✅ 関連動画②:導水函渠工『床掘工』

https://www.youtube.com/watch?v=ulDSMj_TlmI

導水函渠工事における床掘の施工状況を丁寧に解説した動画です。床掘で求められる精度や、底面を整える意味がよく分かるため、「床掘は何のためにやるの?」という疑問がすっきり解消します。


4. 図解で理解する|掘削と床掘の位置関係

掘削と床掘の違いは文章だけではイメージしにくいこともあります。
ここでは、イメージで整理します。

  1. まず広い範囲を掘る
    → これが「掘削」

  2. 構造物を置く深さまで、底を整える
    → これが「床掘」

掘削は途中段階も含みますが、床掘は最終段階に近い重要な工程です。


5. 工事の流れで見る掘削と床掘

5-1. 一般的な土木工事の流れ

多くの工事では、次のような順番で作業が進みます。

  1. 掘削(大まかに掘る)

  2. 床掘(底面を正確につくる)

  3. 基礎や構造物の設置

  4. 埋戻し(掘った土を戻す)

この流れを見ると、床掘が構造物の品質を左右する重要な工程であることが分かります。


✅ 関連動画③:まずは掘らんばたいね(掘削〜床掘の実例)

https://www.youtube.com/watch?v=pD94r6KAHmo

こちらは実際のユンボ作業の動画で、掘削から床掘へ進む現場の雰囲気が伝わります。工事の流れや重機の動きがリアルに分かるため、土木工事に馴染みがない方でも理解しやすくなります。


5-2. 床掘が雑だとどうなる?

もし床掘がいい加減だと、

  • 構造物が傾く

  • 不要な沈下が起きる

  • ひび割れや破損につながる

といった問題が発生します。
そのため、現場では床掘の段階で入念な確認が行われます。


6. 掘削と床掘の違いを表で整理

項目 掘削 床掘
意味 土を掘る作業全体 底面をつくるための掘削
範囲 広い 限定的
精度 比較的ラフ 非常に高い
目的 掘ること自体 構造物を設置する準備
工程 初期〜途中 掘削の最終段階

7. 日常の例えで考える掘削と床掘

7-1. 穴を掘って植木を植える場合

  • スコップで大きめに穴を掘る
    → 掘削

  • 植木鉢がきれいに収まる深さ・平らさに整える
    → 床掘

こう考えると、床掘は「仕上げ作業」に近いことが分かります。


8. なぜ土木では用語を使い分けるのか

土木工事では、

  • どこまで掘るのか

  • どの工程なのか

  • どの精度が求められるのか

を正確に共有する必要があります。

「ここは掘削まででいい」
「ここから先は床掘だから注意して」

といった具合に、言葉の使い分けが安全や品質に直結しているのです。


9. 一般の人が知っておくと役立つポイント

普段の生活で、掘削や床掘という言葉を使う機会は少ないかもしれません。
しかし、次のような場面では理解しているとニュースや工事現場がぐっと身近になります。

  • 道路工事の説明看板

  • 下水道工事のお知らせ

  • 災害復旧工事の報道

「今は掘削している段階なんだな」
「床掘まで進んだということは、そろそろ構造物ができるんだな」

そんな見方ができるようになります。


10. まとめ|掘削と床掘の違いを正しく理解しよう

最後に、もう一度ポイントを整理します。

  • 掘削は「掘る作業全体」を指す言葉

  • 床掘は「構造物をつくるための底面を整える掘削」

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