静岡県庁で起こった、上司のパワハラにより部下が自殺したニュース。
「バカだ!」「役に立たない!」など暴言を繰り返し、自殺に追い込んだ59歳の男性職員。
その職員に対する罰則が、3か月の減給処分。
これには”甘すぎる”とSNSで批判が集中しています。
よくよく調べてみると、静岡県庁はそもそも他の自治体と比べて職員の自殺者数が圧倒的に多いんだとか。
そのあたりをまとめてみました。
静岡県庁 パワハラにより職員が自殺
部下に「バカだ」などと暴言を繰り返したとして、県は男性職員を減給の懲戒処分にしました。パワハラを受けた職員はその後、自殺しています。
「申し訳ありませんでした」(県幹部謝罪)
県は1月18日、交通基盤部の課長級の男性職員(59)を3か月の減給処分にしました。県によりますと、職員は2017年1月から3月まで、1人の部下に他の職員の前で「役に立たない」などと発言したということです。
「『日本語が書けない』等、当該職員の能力を否定する発言を重ねるとともに、冗談とはとても受け止められない『バカだ』という趣旨の発言をし、当該職員の人格を否定し、侮辱した」(県経営管理部・八木敏裕行政経営局長)
パワハラを受けた職員は同じ年の3月に自殺しました。上司の職員は、その後も管理職として職員を指導する立場にいました。この職員は、県の聞き取りに対し「不適切な発言が出た可能性はある」としながらもパワハラの認識はなかったとしています。
「痛恨の極みです」「いずれ弔問に、辛いと思う。二度とこういうことがないように思っています」(川勝知事)
亡くなった職員の遺族は「県の処分は軽すぎる。県に対しても憤りを感じている」とコメントしています。
出典 静岡放送(SBS)
ネットの反応は?
・部下を自殺に追い込んでおきながら三ヶ月の減給で済んでしまう静岡県庁、良い噂を聞かない場所ですが、一県民としては甚だ納得がいかないです。
・部下を自殺に追い込んで減給だけ?処分が軽すぎる。
・減給だけかよ。 人を死に追い込んでおいて、何この対応。 免職ぐらいやらないと、内部自浄しないぞ。
・減給だけ!? だからパワハラ会社は減らない。
・悲しい。証明が難しいのかな。組織も悲しい。
パワハラをした職員に対する処分が軽すぎると、静岡県庁に対する批判的な意見が大多数を占めているようです。
静岡県庁は自殺者が異常に多い?
2008年から2016年の8年間で静岡県庁職員の自殺者が41人であったと、2017年12月に川勝平太県知事が公表しています。
自治体職員1000人あたりの年間自殺者数(2015年)を示した指標があり、全国の都道府県・政令指定都市の平均値が0.18なのに比べ、静岡県は0.34と約2倍。
当時の県の会見では「自殺の原因は本人の健康状態、仕事、家庭など様々」と語っていましたが、
実際は慢性的な人員不足が原因のようです。
静岡県職員労組によると2015年当時、年間360時間以上の時間外労働をした職員は1000人以上。
元々予算あたりの職員数が少なかったようで、さらに以前までは「職員数100人削減」の目標を掲げており、ただでさえ職員が少ないのに人員削減を進めたため、職員一人にかかる業務負荷が大きくなってる現状があるようです。
どの自治体にもありそうな話ですが、静岡県庁は特に酷いようですね。
2019年時点でも人員不足は解消されていないことから、労働環境が悪く職員の精神的負担がは増えつづける状況になっているのかもしれません。
改善していくことを切に願います。